From: TAKADA Toshihiro <takada@palomine.stanford.edu>
Real-Date: Sat, 25 Jun 1994 13:50:52 -0700
Subject: [infotalk,01364] Mosaic's Hegemonie
Message-Id: <9163.772577452@palomine.stanford.edu>
たかだです。
# この記事、最初はNetNewsに出そうと思って書いてたんだけど、下手にこ〜
# ゆ〜こと書くとますます混乱しそうなんで、infotalk宛てにしました。
[fj.miscの記事, <2ueq3e$4cv@gunews.cc.gifu-u.ac.jp>より]
> 某有名大学の先生の講演会の中で,「某有名企業が日本語をよく
>読めるMosaicを数千円で売る予定です」という発言がありました.
> ...
>3.もし,本当にWWW-Serverにアクセスできるためのソフト売りたければ
> *ちゃんと自分のところで*開発すればどうですか?
>4.もともとはフリーソフトであるソフトはだんだんフリーではなくなる
> ことは反対です.
上の記事で言ってることからはちょっと逸れるんですが、実は、Mosaicがいつ
までもフリーである保証はないし、是非別のWWWブラウザを作るべきだ、みたい
なことを考えてる人は少なからずいるんですよね。
つまり、Mosaicのような、
・ある一個人(という訳じゃないけど)が所有権を握っている。
・加えて、例えば Mosaic for Mac/Windows に関しては、一般にはソースが
公開されていない。
・加えて、例えば Mosaic for X をコンパイルしようと思ったら、必ず Motif
が必要となる。
といった性質を持つソフトウェアがヘゲモニーを握ることを危惧している人が
結構いるみたいなんですね。
そもそも、「Mosaicがインプリしていること = WWWの標準」的な現状自体が、
ある意味ではWWWにとって危険でもあるし、また、例えばxvのようにshareware
がある日突然有料化してしまう、みたいなことがないとは言えない訳だし。
色んな奴と話をしていると、「上のような状況は危険だし、好きじゃない。俺
に半年の時間を呉ればMosaicと同等以上の機能のものを(Motifなんか使わない
で)作ってCopyleftを付けるんだけど」、みたいなことを言う奴が結構います。
# じつはその言葉の裏に、みんな、内心、「あんなもんは俺でも書ける」と
# 思ってるということが伺えて、おかしいんだな(^_^;)。
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TAKADA Toshihiro
NTT Basic Research Labs. E-mail: takada@seraph.ntt.JP
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