From: TAKADA Toshihiro <takada@palomine.stanford.edu>
Real-Date: Fri, 13 May 1994 05:56:35 -0700
Subject: [infotalk,01068] language preference feature (was: CERN httpd)
Message-Id: <199405131256.FAA00539@palomine.stanford.edu>


たかだです。宣伝。(^_^;

CERN httpd 3.0pre2 (以降かな?) と Mosaic-L10N 2.4.0 を使うと、

	「同一のURLで複数の言語の文書(音声等も可)を
	  自動的に選択して持って来る」

という技が実現できます。

簡単な実験の仕方を以下に書きます。

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1. まずMosaicを起動して "Options" Menuを選択し、一番下の
   "Accept Languages" という項目を選択する。

2. "Accept Languages" を選択すると、ポップアップ・ウィンドウが現れ
   るので、そこに、例えば "ja" と入力して、"Accept" する。

3. その上で、"Open URL..." を用いて

	http://palomine.stanford.edu/hello/hello.html

   をオープンする。ここで日本語が出てきたら、めでたしめでたし。

4. "Accept Languages" を使って別の言語を選択してみる。例えば "fr"
   と入力してAcceptした後、"Reload" してみる。「ぼんじゅ〜る」と
   出てきたら、めでたしめでたし。

5. Accept Languages に用いるのは、ISO 639:1988 の "Code for the
   representation of names of languages" です。例えば他には、

	en=English,	ja=Japanese,	ru=Russian,	el=Greek,
	fr=French,	de=German,	es=Spanish,	it=Italian,
	in=Indonesian,	sw=Swahili,	ms=Malay,	sv=Swedish
	ko=Korea,	iw=Hebrew,	zh=Chinese,

   などがあるので試してみて下さい。文書が用意されていない言語を指
   定すると英語版が出るようにしてあるはずです。

6. ここには順序付きで複数の言語を書くこともできます。たとえばAccept
   Language を "aa; bb; cc; de; ee" などとしてみて下さい(";"の後に
   空白が必ず必要です)。aaやccやeeという言語の文書は存在しないので、
   "de"に相当するドイツ語の文書が出てくるはずです。

7. Accept Languages には ISO 639 の言語コードに加えて、オプションと
  して ISO 3166 の国コードを付けることが可能です。例えば "ja_JP" と
  いうのは「日本で使われている日本語」を表します(日本語の場合は殆ど
  意味がないですが)。

	zh_CN, zh_TW, zh_HK

  の3つを試してみて下さい。それぞれ、「中国、台湾、香港で使われてい
  る中国語」を意味します。

8. "...hello/hello.html" の他にもうひとつ、

	http://palomine.stanford.edu/radio-j/radio-j.html

   も用意してみました。これは例のラジオ日本の案内文で、15か国分用
   意されています。
--------

これについて、もうちょっと詳しく(ないかもしんないけど ^_^;)は、

	http://www.ntt.jp/Mosaic-l10n/users.html#accept

に説明があります。言語コードや国コードの一覧も、ここから手繰れます。

また、同じ仕組みで、Accept Languageを変えて "hello.au" とかいうファ
イルにアクセスすると、違う言葉で実際に喋るとかいうのも実現できます。

同じようなことを実験してみたいという方のために、サーバ側でどんな設
定をするかを簡単に書きます。

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1. 単に、例えば日本語の文書なら hello.ja.html, フランス語なら
   hello.fr.html という文書を作る。ただそれだけ。但し、hello.html
   という文書は存在しては *いけない* 。

   CERN httpd は、xxx.yy が要求されて、かつ、そのファイルが存在し
   ない場合は、xxx.*.yy を探索し、うだうだと色々な計算をした結果、
   それらの中から一つを選んで返すようになっている(したがって
   hello.ja.au, hello.fr.au などという技も同様に使える)。

2. httpd.confに以下のようなエントリを入れる。

	AddLanguage     .en     en
	AddLanguage     .ja     ja
	AddLanguage     .fr     fr
	AddLanguage     .de     de
	...
	(必要なだけ書き並べる)

3. 一点だけ裏技あり。

   hello.zz.html が要求されて、かつ、hello.html, hello.zz.html の
   いずれも存在しなかった場合、デフォールト用の言語を指定する方法
   が、まだない。その場合、何が返されるか、あるいは、返すべきかは、
   色々とあってまだ決まってない。

   現在のCERN httpdインプリでデフォールトを決めたい場合は、デフォー
   ルトとして返したいファイル、例えば英語版の hello.en.html が、
   hello.*.html の中で、direntにおいて一番最後のエントリであるよう
   にしておけば良い(姑息 -_-;)。

# 上の記述が意味不明の場合は余り深く立ち入らない方が良いです。(^_^;
# その内、デフォールトを指定できるような仕組みを作ってCERNに送ろう
# と思ってますので、それまで待った方が無難かもしれない。作業してる
# と超どハマリだし。(-_-;;;
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そんなとこかな。

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TAKADA Toshihiro
    NTT Basic Research Labs.                E-mail: takada@seraph.ntt.JP
                                 URL: <http://www.ntt.jp/people/takada/>
    Stanford University               E-mail: takada@bodega.Stanford.EDU
                   URL: <http://bodega.stanford.edu:8080/people/takada/>
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From: Youichi Watanabe <youchan@se.fujitsu.co.jp>
Real-Date: Fri, 13 May 1994 13:39:49 +0900
Subject: [infotalk,01067] Re: CERN httpd 
Message-Id: <9405130439.AA26307@enterprise.se.fujitsu.co.jp>


youchan@ふじつう です。

In article <9405120606.AA19230@nrigw11.nri.co.jp>, Hiroyuki NAKAMURA <nakamura@nri.co.jp> writes:

中村> つい最近から cache, proxy とも試していますが、なかなか良いです。
中村> http://info.cern.ch/hypertext/WWW/Daemon/User/Guide.html をどうぞ。

そっすね。でも、cacheのexpire timeの調整がむずかしそうです。

中村> われて caching されないという症状に見舞われています。
中村> CERN httpd 3.0pre3 ですが、同様の症状のある方いらっしゃいますか?

pre4だとうまくいっています。でも、himawariだとgifはcacheしてもいいけど
それを管理しているgopher dataをcacheしてると、昨日のデータ一覧が
でてしまいますね。