From: t91003ma@sfc.keio.ac.jp
Real-Date: Thu, 02 Sep 93 12:11:23 +0900
Subject: [infotalk,00346] Re: cacheing mechanism & free information 
Message-Id: <9309020311.AA09115@cs0.sfc.keio.ac.jp>


ながいことROMをやっておりました明田@慶應藤沢です。
おもしろそうな議論なのでちっとフォローさせて下さい。
>> 
>> 「情報のフリーな流通」という意味では、サーバーに置いてあって自由に覗ける
>> ものは、自分の所にコピーを持ってくるのではなく、必要になった際にその都度
>> 覗きに行くということに徹した方が良いのでは、と最近考えてます。
>> その方が、情報提供者の意思とか自由を尊重できるのでは、というか。

ちゃちゃかもしれませんが。
ここで「ブラウズに徹するべき」とおっしゃっているのは、あくまでも心得の問題
ですよね。クライアントやサーバーのしくみがどれだけ「見せるだけ」になってても、
「見せる」っつーことはXなりなんなりのディスプレイにうつるわけですから、
そっからハードコピーをとることはすぐできますよね。

「倫理」として「情報提供者の意思とか自由を尊重する」という合意ができても、
そのたてまえはちょー簡単にクラックされてしまう、あるいはその可能性がある、
という問題がずーっとつづくんじゃないでしょうか。

このあたりは、けっこうコンピューターでディジタル情報を流通させる際の
原理的な問題になってくるとおもうんですが。

そこで、いまでてきている情報流通システム(分散データベース)をかんがえてみると、
みーんなパブリックな情報のサービスを念頭に置いているような気がします。
「ここにこーいうネタあるから、みんな見てね」
という具合に、情報を「開示」しちゃうと、どーしても必然的にパブリックなもの
になっちゃう。そこで、問題は「パブリックな情報は、どーあつかわれるべきか」
というふうになってくるんじゃないでしょうか。

ふつうPDSとかいうと、著作権を「放棄」しちゃったプログラムのことをいってて、
「どーつかわれてもどーかえられてもしらんけんね」
ということになっちゃって、コピーレフトだとそこに
「どーつかってもどーかえてもいいけけど、それでもーけたらあかんねんで」
(いいのかな?)ということになっちゃう。
あとフリーウェアだと
「どーつかってもいいけど、かえたりもーけたりしたらあかんで」
でしたっけ。

で、うーん。このあたりってパブリックとプライヴェートの区切りをどーつけるか、
という問題になりませんか。

>> 
>> 例えば、常に完璧なデータを目指してバージョンアップを続ける人の意思とかは
>> その方が尊重できるだろうし(FAQ とか作ってる人が、1年前の FAQ のコピーを
>> 持ってる人から「これこれが載ってないんですが」とか言われるとめげるだろう
>> し ^_^;)。

こーいう場合、たしかにめげちゃいますけど、パブリックに情報をながす、という
ことはある意味でそーいう可能性を許容する(サポートする)とか(しらばっくれる
(パブリックドメイン化する)とかなんか態度をきめて、場合によってはなんらかの
義務が生じちゃうことになるんでしょうか。

#やだな

>> また例えば、何か問題があったらすぐに情報の流通をストップできるというのも
>> ある意味で情報開示に対する敷居を低くできるだろうし。
このあたりでは、かなりプライヴェートな性格の情報になりますよね。自分の権力
がおよぶっつーか。

パブリックに情報開示した場合、その情報のつかいかたはどこまでゆるすのか、
というのはいまんとこほんっとに「倫理だけ」の問題になっちゃって、システムが
それをさぽーとしてない、というのが現状だと思います。(どっかにポルノサーバ
あるだろうし)

公共っていうときの義務とか権利とか、どーすればいいんでしょうね。
T.ネルソンがいってたみたいに、「みたら自動的に課金されて著作者に
支払われる」っつーのも、どーやったらできんだか。

で、なんかはなしがそれまくってる気がしますが、


>> せめて、「情報へのポインタ」くらいはフリーな流通が当り前の世の中にならな
>> いかと。
というのは全面的に賛成です。で、その場合ポインタの流通をもっと容易にする
システム出来ないでしょうか。具体的には、ポインタへのポインタを簡単に
編集できてメイルとかで流せるような。
いえ、いまでも一段めのポインタではできるんですけど、HTMLがそのまま
共有できるような、えっとつまり、ユーザーがみんなWWWサーバをもてるのと
同じようなシステム、っていえばいいのかな。

なんかまとまってないですけど、すみません。



>> てなことを考えてると、今の gopher/WAIS/WWW も、それなりにうまくできてる
>> のかなあ、などと思う今日この頃でした。

でも、商業化されて課金されたりする時、どーすんだろ、ともおもう今日この頃
です。

				慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス
				   環境情報学部3年 有澤研究会所属
					
					明田守正(あけたもりまさ)
				Internet:t91003ma@sfc.keio.ac.jp



From: ryusk@flab.fujitsu.co.jp
Real-Date: Thu, 02 Sep 93 09:31:27 JST
Subject: [infotalk,00345] Re: <ISINDEX> in HTML 
Message-Id: <9309020031.AA08600@shouko.people.flab.fujitsu.co.jp>


こんにちは, 富士通研究所の益岡です.

> 北陸先端大の森田です。少々話しがずれますが、...
> 
> > 	http://info.cern.ch/hypertext/WWW/Daemon/Overview.html
> 
> このような URL に対して、重要なものについてはセカンダリの
> サーバを用意して、読む側は一番近いサーバからとってくる、
> なーんてことができると、イライラもなくなり、資源の無駄使い
> がなくなってとってもいいと思いませんか?
> 
> こーいうことって、だれかやってるのかなあ。

こういったことは, もう検討が始まっているそうです.

Universal Resource Locator (URL) の代わりに Universal Resource Name
(URN) を使おうというものです. これは大体 Domain Name Server (DNS) と同
様な仕組みで, DNS のサーバーが domain name を IP address に変換するよ
うに適当なサーバーが URN を URL に変換するそうです. 例えば URN では "X 
国の何出版社の何シリーズの YYY" としていると, サーバーはその情報から,
"(例えばその人に近いところにある) site ZZZ の AAA というファイル" など
という URL に変換してくれるような枠組だそうです.

---
         	富士通研究所 知識処理研究部
			益岡  竜介
		email: ryusk@flab.fujitsu.co.jp


From: ryusk@flab.fujitsu.co.jp
Real-Date: Thu, 02 Sep 93 09:20:35 JST
Subject: [infotalk,00344] Re: <ISINDEX> in HTML 
Message-Id: <9309020020.AA08562@shouko.people.flab.fujitsu.co.jp>


こんにちは, 富士通研究所の益岡と申します.

> 私も、いま、しこしこと WWW server を整備しているんですが、この
> <ISINDEX> がいまひとつよく分からないで困っています。

CERN や NCSA の httpd は基本的にそこにあるファイルを提供するもので, あ
まり参考にならないと思います. <ISINDEX> を実現するには Plexus
(ftp://www.bsdi.com/server/Plexus-2.2.1.tar.Z) を参考にするといいと思
います. Plexus は perl で書かれた WWW server で, on the fly で HTML 文
書を生成するものが各種あって面白いです. (fortune gateway, finger
gateway, calendar gateway, bsdi-man gateway などがあります.)

特に面白くかつ便利だと思ったのは, bsdi-man gateway です. これには 
<ISINDEX> が使われています.  この gateway では例えば, ``man -k'' に相
当する検索結果を HyperText で表示してくれます.  さらに catman 形式のマ
ニュアルを解析して HyperText にしてくれます. 例えば dlopen の man page 
の中の ``\#include $<$dlfcn.h$>$'' の部分は, 文字列 ``dlfcn.h'' がリン
クになっており, それをクリックするとその include file を表示してたり, 
また同じ dlopen の man page の中の ``SEE ALSO'' の部分の``ld(1)'' など
もやはり, ld の man page へのリンクとなっていたりします.

---
         	富士通研究所 知識処理研究部
			益岡  竜介
		email: ryusk@flab.fujitsu.co.jp


From: hmatsuda@cc.titech.ac.jp
Real-Date: Thu, 02 Sep 93 08:40:49 V
Subject: [infotalk,00343] Re: ftp config on gopher server 
Message-Id: <9309012340.AA20375@rc.cc.titech.ac.jp>



  ::高橋さん@埼玉大学の質問:
  ::そのところ、以前動いていたgopher上のftpが突然動かなくなってしまいました。

どのバージョンか忘れましたが,ある版からftp先へのリンクを作る際,
ワーク領域として Gopherドキュメントの場所にtmp ディレクトリが必要に
なりました.東工大では,サーバを -c オプションで立ち上げる代わりに
tmpディレクトリを設けています.

もし違う原因でしたらゴメンナサイ.


松田@東工大


From: 森田昌宏(Masahiro Morita) <hiro@jaist.ac.jp>
Real-Date: Thu, 02 Sep 1993 01:03:48 JST
Subject: [infotalk,00341] Re: free information 
Message-Id: <199309011603.BAA07078@melon.jaist.ac.jp>


> 「情報のフリーな流通」という意味では、サーバーに置いてあって自由に覗ける
> ものは、自分の所にコピーを持ってくるのではなく、必要になった際にその都度
> 覗きに行くということに徹した方が良いのでは、と最近考えてます。

うーん、それはその通りですね。何か、あっさり納得してしまった。
十分ネットワークが早くなれば、身近におくよりも必要な時にとってくる方が
資源の節約になるのかも知れない。

# えーい、もっと話しを逸しちゃえ。

> てなことを考えてると、今の gopher/WAIS/WWW も、それなりにうまくできてる
> のかなあ、などと思う今日この頃でした。

確かに、gopher とか WWW ってのはとっても便利だけど、今一つしっくりこない 
理由として、ネットワークがドンクサイこと以外にももう一つあるんですよね。
どこに何があるのか、すごくわかりにくくて、使ってると頭が混乱するんですよ 
ね。comp.infosys.* をちゃんとチェックしてないと、おいてきぼりにされてし
まう。なんだか、探検しているような気分になったりして。

# ちゃちゃばっかり。
# そろそろかえろうっと。

//hiro@jaist.ac.jp